CND/CEHオンライン受講インタビュー株式会社VSN 様
ビジネスプランナーの受講感想
株式会社VSN
イノベーション&キャリア開発本部 未来創造グループ ビジネスプランナー
玉川 博之 氏
ご経歴
2009年
株式会社VSN入社
2009年 4月 ~ 2016年 3月
エンジニアとしてお客様先で主にネットワーク系エンジニアリングを実施
- 各種ネットワーク機器やセキュリティ関係機器の構築などを経験
2016年4月~2019年 12月
社内講師として、エンジニア職社員向けに研修を実施
- ネットワーク講師業務に従事
- セキュリティ領域の教育分野拡大に伴い、セキュリティ研修の計画立案。研修コンテンツだけでなく、研修コースマップや、キャリア指標なども立案
- 社内CTFなどセキュリティ系イベントを主催
2020年 1月~
研修サービスの企画、提案など講師の枠を超えて人材育成、キャリアアップ支援の活動を実施
現在の主な活動
- 社内のセキュリティエンジニア育成のための企画・運営
- 研修コンテンツ作成や研修サービスの企画
- キャリア支援ための提案活動
- セキュリティ施策の検討や啓発活動
社外活動
2016年~ 日本ネットワークセキュリティ協会 (JNSA) 市場調査WG にて活動
2018年~ 情報セキュリティ教育事業者連絡会(ISEPA) JTAGキャリアデザインWGにて活動
2020年~ 一般財団法人日本サイバーセキュリティ人材キャリア支援協会 の メンバーとして活動
ーー会社概要、事業内容、ご自身の業務やミッションなどについてお聞かせください。
玉川 氏 株式会社VSNは、人財サービスのグローバルリーダー、アデコグループのグループ会社で、IT・R&Dおよびコンサルティング領域のエンジニア派遣事業ブランドであるModis VSNを展開しています。約4,500名のエンジニア正社員(無期雇用派遣)が、ITやR&D業界のお取引先企業で活躍しています。イノベーション&キャリア開発本部では、エンジニアの教育やキャリア支援を担当しており、社員であるエンジニアがより良いキャリアを積めるように、トレーニングの企画運営や、エンジニアと企業のマッチングを行っています。エンジニア向けに行っているトレーニングをお取引先企業に評価いただき、企業の従業員向けに研修の提供も行っております。
ーーお取引先企業向け研修の提供についてお聞かせください。
玉川 氏 弊社エンジニアが常駐先でお客様と社内研修制度について対話する中で、「実際に研修を受けてみたい」というご要望をいただく機会が多く、社外向けの研修サービスとしても提供を始めました。長年研修を行ってきたノウハウや実績を豊富に蓄積しているため、ご要望がより増加すればサービスを拡大していけると思っています。EC-Councilのような研修もパートナー提供のような形で広げていきたいと思っています。
ーーエンジニア正社員(無期雇用派遣)を企業へ派遣する優位性はどのようなところにございますか。
玉川 氏 自社内で教育・研修を実施した正社員を派遣することで、確かな技術力を備えた人財サービスをお客様へ提供できることに加え、人財に対しては弊社内で一貫したキャリア形成を実現することができます。正社員としてより良いキャリアを築いて長期的に活躍できるように、年次に合わせたキャリアの支援、時代に即して求められるスキルを習得するためのサポートをすることが出来ます。またエンジニア自身も雇用が安定し、キャリアをどう築いていくかを長期的な視点から意識することができる点が強みであると考えています。
CND検討の背景
ーーCND検討のきっかけや背景をお聞かせください。
玉川 氏 DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、デジタル化への重要性が社会的に増すことに比例し、エンジニアに対する要望も高度化しています。さらに、サイバー攻撃の増加やセキュリティ人財不足も課題になっています。そうした背景のなか、DXの推進を担う人財サービス企業として、セキュリティ人財を育成し提供する責務があると考え、セキュリティ分野の教育・研修も強化しています。エンジニアを派遣する中で、お客様がデジタル化に対して力を入れていることや、お客様の先にいらっしゃるユーザー様においてもデジタル化が一層進んでいることもCND検討のきっかけとなりました。
ーー今回CND受講に至るプロセスの中で社内や組織にどのような課題がございましたか?
玉川 氏 従来は、ネットワークやサーバといった技術力が求められていましたが、そこへ「セキュリティ」の重要性が加わりました。世の中の変化を踏まえ、中堅社員を中心にマインドセットを行う必要性がありました。
ーー「世の中の変化やそれに伴う課題」についてはどのように感じていますか。
玉川 氏 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によってデジタル化に着手したお客様や、現在もアナログでの業務フローを継続しているお客様もいらっしゃいます。
また、最近ではデジタルの力を活用して地域を活性化させる取り組みを行っているのですが、その活動を通じ、そもそもITやデジタルとの接触頻度が少ない方々が非常に多いと感じています。このようにデジタル化が全く進んでいない局面に遭遇するたびに、全国にDXはなかなか浸透していないことを実感しており、このギャップを今後どう埋めていくかが社会としての課題であると捉えています。
ーーどのような解決策を検討されましたか?また、他社サービスを検討されましたか?
玉川 氏 社内でトレーニングのコースマップを作成するところから着手しました。セミナーや業界団体の情報などを参考に、現在の業界トレンドやどのような人財が求められているのか、セキュリティの業務とは何かを検証し、キャリアアップモデルなども作成しています。コースマップやキャリアアップモデルを作成することで、不足している研修なども把握できました。また、人事評価に紐づくこととして、エンジニアとその上司の面談等を通してキャリアアップを目指す取り組みをしておりますが、セキュリティの分野についてもキャリアアップの一つの道として社内導入に至りました。受講する社員規模なども考慮し、社内研修で足りない部分については社外サービスも検討しました。
ーー社外の研修サービスを検討した背景はどんなところにございますか?
玉川 氏 社内の研修は私を始めとする講師陣が企画・設計しています。
研修をする中でセキュリティの潮流はスピードが速く、社内研修の作成に2、3ヶ月も時間をかけていると、出来上がった研修は過去事例の紹介のような、あまり意味のないものになってしまいます。よって、タイムリーさを重視して社外サービスを活用し、セキュリティ分野で世の中に必要な人財を提供するために社外サービスを検討しました。
選定のポイント
ーーGSX(EC-Council)へご選定いただいたポイントをお聞かせください。
玉川 氏 Modis VSNの多くの社員はエンジニア(技術職)です。セキュリティの資格ではCISSPや情報処理安全確保支援士などがありますが、技術に即したセキュリティ資格を考えた際に、GSX社の提供するEC-CouncilのCNDやCEHの資格は、弊社に合っていると感じました。また、社内の研修で外せない要素として、知識だけではなく、機器操作などを行う体験ができる研修という点がありました。CNDやCEHもiLabsというオンライン環境下での機器操作ができることも選択したポイントでした。
ーーCNDご受講による効果・効用や、受講者の率直なご意見・ご感想などお聞かせください。
玉川 氏 CNDの受講は2019年下期から開始し、組織として本格的に効果が出るのはこれからだと考えています。しかし、クラウド化の推進や新型コロナウイルスの影響によるテレワークの増加によって多くのサービスが通信を介して行われるようになっています。そのため、今後ネットワークの技術の中には、CNDで学ぶような知識・スキルが必要となることは間違いないと考えています。単に通信をつなげられるエンジニアでなく、安全性を担保できるエンジニアを多く配属できるようにしていきたいと思っています。
ーー現状お気づきの点や改善点のリクエストはございますか?
玉川 氏 今回受講した研修はオンライン開催でしたが、質問などにも適切に回答いただき、非常に満足して研修を終えることができました。
御社について
ーー御社が提供しているサービスについてお聞かせください。
玉川 氏 Modis VSNでは、社内・社外研修をエンジニアに行ったうえで、最適な人財を企業へ派遣しています。エンジニアは、就業先のお客様の業務を行うとともに、第三者である視点をいかして、お客様の生産性向上や事業拡大・新たな価値創造に寄与するサービスを提供しています。
ーー御社のご提供する「品質」こそがVSN様のこだわりでしょうか?
玉川 氏 お客様にいかに価値を提供できるか、というのがポイントになっています。派遣するエンジニアは世の中の技術進歩に対応し、派遣先の社員の方に比べてさらに技術に詳しいことや秀でているものがある人財の提供を意識していきたいため、CNDのような資格やトレーニングをしっかりと受けた人財を派遣することにこだわっていきたいと思っています。
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